妙興寺

商業都市備前福岡に建つ父・興家が眠る寺

 
 教意山妙興寺(みょうこうじ)は、応永10(1403)年に播磨国主、赤松則興(あかまつ のりあき)の追善供養のために、則興の子である阿闍梨日伝が創建したと伝えられています。
 宇喜多直家は、商業が発達していた備前福岡に父・興家とともに戦から逃げ延び、豪商・阿部善定にかくまわれて少年時代(1536年ごろから数年間)を過ごしました。直家は、多感な幼少期をこの地で過ごしたことで、商業に対する感覚を高め、後に大名へ出世する才覚を得たのかもしれません。
 妙興寺の境内には直家の父・興家の墓や九州福岡の大名である黒田家の墓があります。

★妙興寺トピック 

 
・黒田家との意外な繋がり

妙興寺は宇喜多直家の父である興家の墓所として知られていますが、黒田家のゆかりの地でもあります。
宇喜多直家が織田信長側に付くよう調略したのが黒田官兵衛とされています。黒田家は官兵衛の曾祖父・高政の代に祖父・重隆と一緒に備前福岡に移住し、父・職隆がこの地で生まれたとされています。

所在地  701-4265 岡山県瀬戸内市長船町福岡684
アクセス JR赤穂線 長船駅から徒歩約15
     ・山陽自動車道山陽ICから車で約20